日本版ボードゲーム あやつり人形(Citadels) の中で、 テキストだけ読むと特に誤解されやすい建物 が この 骨組み(Scaffolding) です。
一見すると 「壊す? 建てる? どっち?」 と混乱しがちなので、前提ルールから順に 整理します。
骨組みのカードテキスト(日本語)

あなたは建設コストを支払う代わりに、 この[骨組み]を破壊することにより、 その建物を建設してもよい。
ポイントは 「建設コストを支払う代わりに」 という部分です。
まず結論を一言で
骨組みは、 建物を建てるときに金貨の代わりとして、 自分の骨組みを1つ壊して支払う建物です。
骨組みの基本的な使い方
ステップ①:骨組みを建てる
- 通常どおり 👉 骨組みの建設コストを支払って建てる
- 都市に「骨組み」が存在する状態にする
※ 手札にあるだけでは効果は使えません
ステップ②:別の建物を建設するときに使う
- 自分の手番で
- 別の建物カードを建設するタイミング に、
👉 その建設コストの代わりに、骨組みを破壊できる
ここが重要:何が「代わり」になるのか?
✔ 金貨は一切払わない
建設コストが
- 3
- 5
- 6
どんなに高くても、
👉 骨組みを1枚壊すだけでOK
✔ 骨組み1枚=どんな建物1軒分
- 建設コストに上限はありません
- コスト差額を払う必要もありません
よくある誤解と正解
❌「骨組みを壊したら、それ自体を建て直す?」
→ 違います
- 骨組みを壊すのは 👉 別の建物を建てるため
- 骨組みは 👉 消費アイテムのような扱い
❌「骨組みを壊すだけで建設扱いになる?」
→ なりません
- 建てたい建物カードは 👉 ちゃんと手札から出す
- 骨組みは 👉 コストの代替
❌「何回も使える?」
→ 使い切りです
- 骨組みは 👉 破壊したらなくなる
- もう一度使いたければ 👉 新たに骨組みを建て直す必要あり
他の建物との関係
・武器庫との違い
- 武器庫 → 壊すことで「破壊」を起こす
- 骨組み → 壊すことで「建設」を可能にする
どちらも「自壊」しますが、 役割は真逆 です。
・軍司令官との関係
- 骨組みは 👉 破壊されると普通に消える
- 破壊コストの軽減などはありません
なぜこんなカードがあるのか?
骨組みは、
- 高コスト建物を 👉 早く・安く出す
- 金貨が足りない状況でも 👉 一気に建設を進める
ための 加速用カード です。
特に、
- 終盤で8軒目を狙う
- 美術館・大学・ドラゴン門など 高得点建物を出したい
場面で真価を発揮します。
まとめ
骨組みは、建物を建設する際に、 金貨を支払う代わりとして 自分の骨組みを破壊できる建物です。
破壊した骨組み1つで、建設コストに関係なく任意の建物を建てられます。

