カタン(CATAN)は、ルール自体はシンプルですが、ボードの配置によってゲーム体験が大きく変わるボードゲームです。 特に初心者の方にとっては、「どんなボードで遊ぶか」「ランダム配置は本当に公平なのか」といった点が、分かりにくい部分かもしれません。
実は、カタンの公式大会や世界大会では、あらかじめ設計された特定のボード配置が使用されることも多く、完全ランダムとは異なる考え方で作られています。一方で、家庭や友人同士のプレイでは、自作ボードや Generator を使ったランダム配置も一般的です。
この記事では、
- 海外のカタン公式大会・世界大会で実際に使われたボード例
- 自作ボードやランダム配置で遊ぶ際の注意点
- 初心者でも楽しめる配置と初期ルールの考え方
を中心に、「配置ゲー」にならず、最後まで楽しめるカタンの遊び方をわかりやすく解説していきます。
まずは、初期配置以外のボードで遊ぶために、海外の実際の大会で使用されたボードをご紹介します。
カタンチャンピョンシップで利用されたボード 4パターン
▼ これらは、2025年4月にドイツ・シュトゥットガルトで開催された「カタン世界選手権(Catan World Championships)」において使用された、4つの公式ボードです。 大会には60か国から90名のプレイヤーが参加し、カナダ代表の Kohulan Narendran 氏が新たな世界チャンピオンに輝きました。




アメリカの大会で使用されたボード 5パターン
▼ これは、2015年6月7日に米国オハイオ州コロンバスで開催された Origins Game Fair にて行われた「Catan 全米選手権 US 予選」で実際に使用されたボードです。

▼ これは、2015年の全米カタン選手権・決勝ラウンドで使用されたボードです。ぜひ友人とプレイして、誰が頂点に立つのか試してみてください。

▼ こちらもアメリカの大会で使用されたボードです

▼ こちらもアメリカの大会で使用されたボードです

▼ こちらは、2016年4月24日にテネシー州ナッシュビルの Gaylord Opryland Resort & Convention Center で開催された「Catan 全米選手権予選(CatanCon 2016)」の決勝ラウンドで使用されたボードです。

公式トーナメントで実際に利用されたボード 13パターン













全米カタン選手権のマップ
これら4つのマップは、2024年9月にアメリカ・セントポールで開催された「カタン全米選手権大会」 において、実際に使用された公式マップです。




カタンのボードを自作またはランダムで配置する際の注意点
カタンのボードは、配置次第でゲーム性が大きく変わります。 何も考えずにランダム配置してしまうと、初期配置だけで勝敗がほぼ決まる「配置ゲー」 になってしまうこともあります。
自作ボードや Generator を使う場合は、以下のポイントを意識して配置するのがおすすめです。
① 数字チップ(特に6と8)の配置に注意する
まず最も重要なのが、6と8の扱い です。 6と8は出目の確率が高く、資源が頻繁に供給されるため、配置が偏ると一気に有利・不利が生まれます。
- 6と8が隣接しないようにする
- 6同士、8同士が固まりすぎないようにする
- 6・8・9・5などの高確率数字が、特定エリアに集中しないようにする
これを守るだけでも、盤面のバランスは大きく改善されます。
Note
カタンの「6」と「8」が赤色になっているのは、隣接していないことがわかりやすいようにするためです。
② 資源の種類が極端に偏らないようにする
次に重要なのが、資源タイルの配分です。
- レンガや木が極端に少ない
- 麦や羊ばかりが多い
- 鉱石が強数字に集中しすぎている
こうした配置になると、
- 道や開拓が進まない
- 都市化だけが異常に強い
といった歪な展開になりがちです。
特に初心者がいる場合は、 木・レンガ・麦が最低限ゲームに参加できる量あるか を必ず確認しましょう。
③ 港(ポート)の配置にも気を配る
ランダム配置で見落としがちなのが港です。
- 強数字+2:1港が直結していないか
- 1人だけが複数の港を簡単に取れる配置になっていないか
- 3:1港が明らかに不利な位置に追いやられていないか
港は中盤以降の展開を大きく左右するため、 港だけは手動で微調整するという遊び方もよく採用されています。
④ 初期のコマ(開拓地・道)の配置方法は通常ルール通りにする
ボードを自作・ランダム配置した場合でも、 初期の開拓地と道の置き方は公式ルール通りにするのが基本です。
- 順番に1つ目の開拓地+道を配置
- 最後のプレイヤーまで配置した後、逆順で2つ目を配置(スネーク配置)
- 開拓地同士は必ず2マス以上離す
また、初期資源は2つ目の開拓地からのみ受け取るという点も変わりません。
このルールを崩してしまうと、盤面以前にゲームバランスが壊れてしまうため注意が必要です。
⑤ 完全ランダムが不安な場合は「人間チェック」を入れる
Generator を使った配置はとても便利ですが、 完全に任せきりにすると極端な盤面になることもあります。
おすすめなのは、
- Generatorでボードを作成
- 6・8の位置
- 資源の偏り
- 港の極端さ を軽くチェック
- 問題なければそのままプレイ
という「Generator+人間チェック」方式です。
これだけで、 デフォルト配置以上に面白い盤面になることも珍しくありません。
⑥ 初心者がいる場合は救済ルールを検討するのもアリ
自作・ランダムボードでは、初期配置事故が起こりやすくなります。 初心者がいる場合は、以下のような軽い救済ルールを入れるのも一案です。
- 初期資源が極端に少ない場合、好きな資源を1枚追加
- 全員に最初から麦1枚を配布
これだけでも、序盤の停滞を防ぎ、最後まで楽しめるゲームになりやすくなります。
自作ボード・ランダムボードでのコマの置き方と初期カードの取り方
カタンのボードを自作したり、Generatorでランダム配置した場合でも、 コマの置き方や初期資源のルールは基本的に変わりません。
ここを独自ルールにしてしまうと、ゲームバランスが大きく崩れるため、 原則として公式ルールに沿って進めるのがおすすめです。
コマ(開拓地・道)の基本的な置き方
自作ボードであっても、初期配置は以下の手順で行います。
- プレイヤーが順番に 開拓地1つ+道1本を配置する
- 最後のプレイヤーまで配置が終わったら
- 逆順で2つ目の開拓地+道を配置する
いわゆる「スネーク配置」と呼ばれる方法です。
この配置方法により、 後手番のプレイヤーにも不利になりすぎない選択肢が生まれます。
初期配置時の重要な制限ルール
以下の制限も、必ず守る必要があります。
- 開拓地同士は必ず2マス以上離す
- 道は、必ずその開拓地に隣接させて置く
- 交差点の形状が変わっていても、距離ルールは同じ
ボード形状を変えていても、 この距離ルールを緩めてしまうと序盤から都市化競争になりやすく、 カタン本来の展開が崩れやすくなります。
初期カード(資源カード)の取り方
初期資源の配布方法も、通常ルールと同じです。
- 2つ目に置いた開拓地に隣接する土地からのみ資源を受け取る
- 隣接している土地1枚につき、対応する資源カードを1枚ずつ受け取る
例として、 2つ目の開拓地が
- 森(木)
- 丘(レンガ)
- 草原(羊)
に隣接していれば、
👉 木1枚、レンガ1枚、羊1枚を受け取ります。
Caution
1つ目の開拓地からは資源を受け取りません。
自作ボードだからといって変えない方がよい点
よくある誤解として、以下のようなルール変更がありますが、 公式ルールでは推奨されていません。
- 全員に同じ初期資源を配る
- 初期手札をランダムに配布する
- 1つ目の開拓地からも資源をもらう
これらを行うと、 配置の工夫やリスク管理というカタンの面白さが薄れてしまいます。
初心者がいる場合の現実的な運用
自作・ランダムボードでは、 どうしても初期資源に差が出やすくなります。
初心者がいる場合は、 公式ルールをベースにしつつ、軽い救済措置を入れるのも一案です。
例としては、
- 初期資源が3枚未満のプレイヤーは、好きな資源を1枚追加
- 全員に最初から麦を1枚だけ配布
などがあり、海外でもハウスルールとしてよく採用されています。


