日本版ボードゲーム あやつり人形(Citadels) には、効果の組み合わせが少し分かりにくい建物カードがあります。 その代表例が 「図書館」 です。
この記事では、 「図書館」の効果の正しい解釈 と、 よく一緒に話題になる 「天文台」 との組み合わせについて、 公式見解をもとにわかりやすく解説します。
図書館のテキストが分かりにくい理由

日本語版の「図書館」には、次のように書かれています。
収入を得る際に、あなたが建物カードを引くことにしたのなら、 引いたカードをすべて手札に加えてもよい
一見すると、
- 「全部もらえる?」
- 「何枚引いた想定なの?」
- 「他の効果と組み合わせたらどうなる?」
と疑問が出やすい表現です。
まず基本:通常の「収入」ルール
建物カードで収入を得る場合、通常は次のどちらかを選びます。
- 金貨2枚を得る
- 建物カードを2枚引き、1枚を手札に加え、1枚を山札の下に戻す
ここで「図書館」があると、この 「戻す」処理が変わる のがポイントです。
図書館の正しい効果(単体)
図書館の効果をシンプルに言い換えると:
👉 「建物カード収入で引いたカードは、戻さずにすべて手札にできる」
つまり、
- 通常:2枚引いて1枚キープ
- 図書館あり:2枚引いて2枚ともキープ
という効果になります。
天文台との組み合わせがややこしい
天文台の効果は以下です。
- 建物カードで収入を得る際、 3枚引き、2枚を手札に加え、1枚を山札の下に戻す
ではここで疑問。
図書館+天文台がある場合、 3枚すべて手札に加えていいの?
実際、海外フォーラムでもこの点は議論になりました。
公式ルールの結論(超重要)
ゲームデザイナー Bruno Faidutti(ブルーノ・フェイドゥッティ) の 公式FAQでは、明確に次のように回答されています。
図書館と天文台の両方を持っている場合: 建物カードを3枚引き、そのうち2枚を手札に加える
つまり、
- ❌ 3枚すべてはもらえない
- ✅ 最終的に手札に入るのは2枚
です。
なぜ3枚全部もらえないのか?
考え方としてはこうです。
- 天文台: 👉 「引く枚数を +1」する効果
- 図書館: 👉 「通常より +1枚多くキープできる」効果
それぞれ「1枚分」ずつ効果を足しているだけで、 無制限に増えるわけではない、という解釈になります。
まとめ
- 図書館は 「建物カード収入で、通常より1枚多く手札に加えられる」建物
- 天文台と組み合わせても 3枚すべてを手札に加えることはできない
- 正しい処理は 3枚引いて、2枚を手札、1枚を山札の下へ
このルールを知っておくと、 「あやつり人形」での建物コンボの理解が一気にスッキリします。

